ザ・ナイトルーティン①(谷野)
22時半、その日の作業を終え、寝に入る。ここから布団に潜り込むまでの一連の流れのことを「寝(ね)に入る」と私は呼んでいる。
その日の作業とは、楽曲のミックス、デモ音源の録音、作曲などのことである。私は昨年、新卒で入社した関西の会社を辞め、音楽業で生計を立てるのだという野心を胸に地元札幌に戻った。それから今月で11ヶ月、今のところお金の伴う音楽の仕事は全くないが、友人からのサポートや協力もあり音楽的なto doはこの1年間絶えることはなかった。要するに今、そしておそらくもうしばらく、修行である。
その日の作業を終え、まずはパソコン・スピーカー・オーディオインターフェース・冬季は電気ストーブの電源を切る。次にデスク上にあるマグカップをシンクに持っていき、ついでに台所の上にある食器をシンクに入れ、ゴミをゴミ箱に捨てる。作業中は大体チャイや紅茶ラテを飲む。バイトが特段タフだった日はウイスキーを飲む。Canadian Clubという銘柄のものを、律儀にウイスキーグラスで飲む。
アルバイトは食料品の宅配仕事である。日毎決められたコースをトラックで周り、主に高齢者層の利用者へ商品を届ける。時給が良く、誰かが休む等のイレギュラーがなければ18時には大体帰ることができる。ただ、ここのところ誰かが休むということがイレギュラーではなくなってきており、冬道ということもあって帰りが遅くなることもしばしばである。札幌の雪道をトラックで運転し、入り組んだ住宅地に入っていくということは、本来はなかなかに無理があることに思われる。先週は2回スタックし、復帰にかなり時間がかかった。それでも職場の中で私はかなり仕事ができている方である。それは私が26歳であり、肉体的には黄金の時期にあり、精神的にもまだ黒い靄に巻かれておらず、前職の経験から、「仕事を合理的にこなすには」ということを他の職員と比べて相対的には心得ているからである。
作業部屋の電気を消し、仕事用のカバンに入っているタバコを1本ピックアップして、ベランダへ行く。ベランダの縁にはライターが3~5個置きっぱなしになっており、その日の天候を考えて使うものを選ぶ。雨の日は大体どれも濡れているから、ターボライターしか使えない。2日以上雨が降っていなければ普通の電子ライターも使える。さらに風が強くなければフリント式のライターも使える。ある時友人が「ターボライターで着火したタバコはそうでないものに比べて不味い」と言っていた。その時はよくわからなかったが、後からそんな気がしてきてフリント式→電子ライター→ターボライターの順で優先順位をつけて使っている。ひどい雨やかなり雪が積もった時はどれも使えないので、仕方なく室内からライターを持っていく。
タバコを吸い終わると大体22時40分になる。
EP『スケープ』完成にあたって(ヤッチボーイ)
長い長い長い道の途中で
小学生・中学生・高校生・大学生・会社員、歩いてきたいくつもの景色の中にたくさんの可能性があって
それも振り返らずに歩いてきて、知らないことをいくつも知らないままにして
それでも俺は常に信じてきた方向に向かって歩いて
でもそれも今は疑って疑って、でも引き返す道などもう消えていて、それは背後でもわかるけど、
家族がいて、友達がいて、自然があって、歌があって、でも震えるような怒りはなくて、飛んでいけるような幸せもなくて、燃えるような愛もなくて、ハラハラもなくて、絶望もない
どうでも良いことで時間を費やして得体の知れない金を稼いで、動けないままこのよくわからん場所に縛り付けられたような気になって、帰れない
帰れない!!!!!
音楽をいつまでも続けたい、たくさんの重要な意味を俺は音楽によってこの世界に残して歩きたい、風に消えない足跡を
本当に?心からそう思っているのか?本当に心から?
半分そうで半分違う
半分はまだ全然そう思っている
でももう半分は、帰れないんだもう
帰れないから進むしかないんだ
通り過ぎてきたいくつもの光、それはもう手にすることはできないのだ
今まだ幸運にもまだ大切な宝物は残っている、それを手放すことは死んでも無理だ
友達がいて歌があって
これなしじゃもう進めない
哀れな人間だと思う人もいるだろうし、なんだよ全然幸せなやつじゃん私を見てみなさいよと思う人もいるんだろう俺のことを
わかってるよ!
当然そんなこと関係なく俺は進んでいくよ
このままいけば光は消えるのか、知らないよそんなこと!
聴いてほしい、才気に溢れかえったビンビンの音楽でもなければ燃え上がる熱狂でもない
ただ俺一人が完全にいる、その中にめちゃくちゃ生きている
俺は閉じようとする未来に今手を突っ込んで時間を稼いでいるんで、力を貸してほしい!!!!
kulakula - EP『スケープ』
牛戦車の文通#2(田澤・不様編)
田澤寿詩
Hello!!不様編。どうしてる?元気か。
今日は11月15日23時21分、はじめての試み。
今年の冬はボロボロの革のブーツ履くよん、
服について、もちろん靴についてもゆっくり話してえ。なんかさ、
どんな服欲しいかはいつまでも話せるけどな!
Nice Album.
ずっと流れてるのはパイレーツオブカリビアンのサントラだな。
子どもの頃は特に再生環境があまり良くなかったのもあって、
具体的な曲で言えばアクモンのSnap out of itはずっといる。PVも含めてこういう感じになりたいって思っ
今が11月19日。もっとやってきたい。これ。
あ、次会った時インタビューやりたいな、普通に。
田澤寿詩

牛戦車の文通#1(田澤・阿部)

トイストーリーの曲をダイアモンドユカイが歌ってるんだね。
実家でもスリッパを履く習慣がなくて、考えもしなかったな。そんなに高評価なら一足買ってみるよ。

バイト先の近くの美味いうどん屋なんだけど、
俺は普段金がないから冷たいかけうどんを頼むんだけど、
田澤寿詩
くすんだ茶色の髪の毛の少女に起きたこと
母は大声で怒鳴る 「ダメ!」
父は少女に言う 「行け」
しかし彼女には友達がいない
それで少女は水底のような孤独な夢の中を歩いてゆく
一番スクリーンがよく見える席へ
そして少女は映画に心を奪われたのだ
しかし映画は悲しいぐらいに退屈
少女が10回、もしくはそれ以上繰り返してその中で生きるには
ダンスホールで喧嘩をしている水夫たち
おお、あの洞窟に住む人たちを見て
実に奇妙なショーよ
ほら、保安官を見て
違う人を殴っているから
ああ、いつか彼も気づくだろうか
自分がいちばん売れてるショーに出てることに
“火星人はいるの?”
っていう
合衆国は眉をひそめている
かわいいミッキーが大きな牛になっちまって
労働者たちは名誉をかけてストライキに入る
レノンが再ブレークしたからだ
百万ものネズミ色の人の群れ
イビサ島からノーフォ-クのブローズまで列は続く
「ブリテンをひとつに」の掛け声はもう終わり
母さん、うちの犬、そして道化たちも言わなくなった
映画は悲しいほど退屈
なぜって自分が10回、もしくはそれ以上も夢で書いたものだから
それが今再び書かれつつある
僕がキミに「映画に集中しなさい」と言う時に
ダンスホールで喧嘩をしている水夫たち
おお、あの洞窟に住む人たちを見て
実に奇妙なショーよ
ほら、保安官を見て
違う人を殴ってるよ
ああ、いつか彼も気づくだろうか
自分が今いちばん売れてるショーに出ていることに
“火星人はいるの?”っていう
そんなことよりカレーうどん食べたよ。豚肉、うどん、カレーの組
上がり光ラジオの自己紹介については編集時に俺も気付いたよ。す
汁に侵されるスレスレで食う「天ぷらうどん」
そのときサクって音するじゃないですかあ!
その音は頭の中で鳴ってんだっつーの。なあ。
わかる?脳の中心にある扉の天ぷら。その小さな鍵穴に
スレスレで
瞬間の季節が
入っていく音!
今日は久しぶりに子どものいない休日だ。早朝歯医者に行って一旦
カレーうどん美味しくてよかったね。
仕事時の俺の昼飯について言うとほとんど毎日カレー。いろんな種
考(幸坂)
竜巻を何等分すればそよ風になるか考えてみたことはあるだろうか。
もちろんそんなこと無くても構わないんだ。
これは最近踵が乾燥してきたかもしれないなと考えるのと同じくらいの存在感の無さだ。
何か特別なきっかけでも無ければ当然考えることはない。
私ですら昼寝は時々になってしまったこの世の中、考えるきっかけとしてわかりやすいものである細切れの竜巻と出会う機会など無いのは皆わかっていることだ。
しかしたった今、それを考えるきっかけに直面していることを気付いているだろうか。
真夜中のサバンナでだろうと夜全般のソファの背もたれでだろうとも、このきっかけに直面した場所や時間は人それぞれだが、とにかく君は直面したのだ。
そして気付いたとなれば一刻も早く行動すべきだ。それはもちろん後ろを歩く奴が次の一歩を踏み出すより早くだ。
竜巻を何等分すればそよ風になるかはそう簡単にわかるものではない。欠伸の間にわかる奴でもいたらそれは産まれた時に竜巻御輿と名付けられているはずだ。
一人で考えていると必ずどこかで行き詰まる。
だから他の、竜巻を何等分すればそよ風になるかを考えてる人と話し合う必要がある。
学年主任や大工さんじゃあるまいし協力しろとは思わない。ただ話し合うだけでいい。
色んな知識も必要だろう。学ぶべきだ。そうしないとあそこでまた行き詰まる。
これを考えていると他の数々のことも考えていることに気がつくだろう。竜巻を何等分すればそよ風になるか考えるだけで別のことを考えるきっかけが発生している。
こんなに大事である竜巻を何等分すればそよ風になるかを考えるきっかけに直面する機会は平等ではないが、このきっかけのきっかけは、そのきっかけのきっかけは、そのまたきっかけのきっかけ、またまたきっかけのきっかけ、と遡っていくとミミズの歩幅だが平等に近づいているのだ。
だから益々気合いも入っていくだろう。
そうして竜巻を何等分すればそよ風になるか考えていると、この考えの存在感は、隣家のおやじが噴火寸前ではないかと考えることと同じくらいだというところに行き着くだろう。だがそれはまるで違う。
ならばと、隣家のおやじの軍手が左右異なるのを考えるのとは同じくらいだと感じたかもしれないが、それも細かく根気よく掘っていくと違うんだ。
正しいと感じたものも少し見方を変えればてんで違うものになるし、違うと感じたものはいくらどうしたってとことん違う。
限りなく正しいものに近いとしてもそれは違うし、それを基準として隣々と寄せていっても到底正しくはならない。
そんなものには囚われず、大きく踏み込んでみよう。そしたら逆方向から奇襲をかけられるはずだ。
いっそのことオーロラソースについて考えるのと同じくらいというのはどうだろうか。
違うと思うのならそれはまあ仕方がないこと、ならば自分で考えていくしかない。最初からそれしかなかった。
そうやって竜巻を何等分すればそよ風になるかと考えることに存在感の近い考え事を何回も繰り返し考えてこれからは日々を過ごしていくわけだな。
竜巻を何等分すればそよ風になるかということはどこまで突き詰めて考えても、竜巻を何等分すればそよ風になるかという答えにしか辿り着かない。
他のものに辿り着くようならそれは間違いだ。
MGMT - Mother Nature 和訳(ヤッチボーイ)
MGMTの新曲 "Mother Nature" がリリースされましたね!
MGMT - Mother Nature (Official Music Video) - YouTube
2、3年前にMGMTが好きになった僕にとっては初めての新曲リアルタイム聴きだったので、すごいワクワクしました。
それで聴いてみるともうめちゃくちゃ良くて、僕の中でかなり上がっていた期待値を思いっきり蹴り付け、はるか上の最高さで握手してくれて、何回もMV見ています。
今のところ多分適当な翻訳ソフトに入れて機械的に訳しためちゃくちゃな和訳しかなかったので(僕の確認できる範囲では)、書いてみました。
結構意訳してとっているので、ここ違うんじゃないかとかの意見があれば "hesitation" せず、コメントしていただけると助かります。
来年のアルバムが楽しみすぎますね!
Mother Nature - MGMT
I put the groceries down on the front lawn
and think maybe the children just want recognition
I wrote the fairytale on a midnight drive
Wanting to know if I’m more than alive
I torched the fields again
Killed an honest man
Now I understand Mother Nature
Watch me running head-first into the thorns
It’s like the lights are off but somebody’s home*
Unwrap that tourniquet ‘round the sun
Turn those subtle reds into neon
You’ll see the difference when it’s done,
But I understand your hesitation
Come take a walk with me down billionaire’s row
Trying to keep our balance over zero
We’ll write the fairytale for the rest of our lives
Throwing the trash away one more time
Holding on to Love like a stone
Melting down today for tomorrow’s
Covenant of the heart
You know it’s turbulent from the start
And I understand it’s not your nature
But you need a friend
To take you home
You’ve got to begin again
To open castle gates and let me go inside
and taste the bitter tea that won’t let you hide
Then we can take away as much as we can steal
Break all the precious bones before the guards appear
Before the fantasy is cast into the fire
And strike the temple bell to resonate
The Covenant of the heart
You know what comes right after the dark,
But I understand your hesitation
草原に踏み出す、食糧はここに置いておく
僕は思う、子供たちはただ気づいてほしいだけなんだと
真夜中をドライブしながらおとぎ話を書いた
僕はただ生きているだけか、それともそれ以上のことなのか知りたかった
畑にまた火をつけ、正直な自分を殺した
そして今 ”Mother Nature” とは何かを知る
茨の中に頭から突っ込んでいくのを見ていてくれ
明かりは消えているのに誰かがいるような*
太陽の周りの包帯を外し、こぼれた絶妙な赤色をネオンに変えるんだ
そしたら君も何かが違うことに気づくだろう
でも君は躊躇っている
億万長者たちが列を成している、僕らはそこを歩いていこう
何にも傾かないようにバランスをとりながら
そしてこれから先、おとぎ話を書き続けよう
もう一度ゴミを捨て去りながら
石標のような愛にしがみつき溶かされている、
胸の奥で立てた明日の誓いのために
君はわかっているんだろう
最初から大しけの中だってことを
そして僕はわかっているんだ
今は本当の君ではないってことを
でも君には友達が必要なんだ
またやり直すことができる、
そんな拠り所に連れて行ってくれる奴が
城門を開き、僕を中に導いてくれ
そして君をどこにも隠さない、苦い紅茶を飲ませてくれ
そしたら僕らは、持ち帰れるだけ持ち帰って、
あらゆる貴重な骨を打ち砕くことができるのさ
護衛がやってくる前に
幻想が火の中に投げ込まれる前に
そして神殿の鐘を鳴らし、
胸の中で誓いは震える
暗闇のあとに何が訪れるかわかっているんだろう
でも君は躊躇っているんだろう
* The lights are on but nobody's home :「明かりはついているのに、誰も中にいない→頭の中が空っぽだ」と言う慣用の言い回し、の逆。この部分は意訳しなかった。

