牛戦車

この牛戦車には夢がある!

EP『スケープ』完成にあたって(ヤッチボーイ)

 

長い長い長い道の途中で

小学生・中学生・高校生・大学生・会社員、歩いてきたいくつもの景色の中にたくさんの可能性があって

それも振り返らずに歩いてきて、知らないことをいくつも知らないままにして

それでも俺は常に信じてきた方向に向かって歩いて

でもそれも今は疑って疑って、でも引き返す道などもう消えていて、それは背後でもわかるけど、

家族がいて、友達がいて、自然があって、歌があって、でも震えるような怒りはなくて、飛んでいけるような幸せもなくて、燃えるような愛もなくて、ハラハラもなくて、絶望もない

どうでも良いことで時間を費やして得体の知れない金を稼いで、動けないままこのよくわからん場所に縛り付けられたような気になって、帰れない

 

帰れない!!!!!

 

音楽をいつまでも続けたい、たくさんの重要な意味を俺は音楽によってこの世界に残して歩きたい、風に消えない足跡を

 

本当に?心からそう思っているのか?本当に心から?

半分そうで半分違う

半分はまだ全然そう思っている

でももう半分は、帰れないんだもう

帰れないから進むしかないんだ

通り過ぎてきたいくつもの光、それはもう手にすることはできないのだ

今まだ幸運にもまだ大切な宝物は残っている、それを手放すことは死んでも無理だ

友達がいて歌があって

これなしじゃもう進めない

 

哀れな人間だと思う人もいるだろうし、なんだよ全然幸せなやつじゃん私を見てみなさいよと思う人もいるんだろう俺のことを

わかってるよ!

当然そんなこと関係なく俺は進んでいくよ

このままいけば光は消えるのか、知らないよそんなこと!

 

聴いてほしい、才気に溢れかえったビンビンの音楽でもなければ燃え上がる熱狂でもない

ただ俺一人が完全にいる、その中にめちゃくちゃ生きている

俺は閉じようとする未来に今手を突っ込んで時間を稼いでいるんで、力を貸してほしい!!!!

 

kulakula - EP『スケープ』 

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