牛戦車

この牛戦車には夢がある!

バードライフ

Hello!!

 

 

今年の4月、新社会人となり、5月にはたくさんの退職に関する動画やアスペルガーに関する解説動画がYoutubeにサジェストされるようになった。

俺は社会人としてかなり欠陥があるのだとハイペースで叩き込まれた。給料は下がった。

唯一持ち前の根気だけで日々を過ごしていた。疲れていた。

そして、もうここ何年も、一時期は断続的に、俺は孤独だったが、すっかり一人ぼっちになってしまった。

休日、スーパーの帰り道、河原でぼーっとする時間が生まれた。

孤独が今回の作品にはすごく出ているように感じる。

 

ずっと、曲を作ることは完全に一人の作業だった。

ふとしたタイミングでメロディが浮かぶ。小説や映画を見終わった後とか、自転車に乗っている時とか、つまらない話を聞いている時とか。

それをためて、その中から良いのを選んでアルバムを作る。

俺は基本的に俺のために曲を作ってきた。自分の趣味や好みに合ったオーダーメイドの曲を作る。

そういう自己満足な音楽は、今のところ全くと言って良いほど広がっていない。当然だ。

俺のために作られた歪な音は、他の人に完全にフィットすることは難しい…?そもそもクオリティが…

でも本当に少ないながらも俺の作る音楽を楽しみにしてくれる人がいた。

そういう感覚は何かを作るということをしなければ味わえないし、なかなか得難いことなのかもしれない。ありがとう、待っててくれてる人。

 

俺は未来への希望を一度も捨てたことがない。

すごく楽観的に、抽象的にワンダフルな未来を確信している。

その未来のために細かく今日のスケジュールを決めるとかそういうことではなく、漠然としたそこに向かって歩みを止めちゃならんのだ。

一人でアルバムを作るのは大変だ。煮詰まるし、苦しい時間が多い。

誰も勇気づけてくれないし、どこまでもどこまでも潜れるので息ができなくなる。

でもワンダフルな未来に向かって歩みを止めない(自分を追い込むのが好きだという性格も手伝っている。かなりMなのです)。

 

今回はミックスを寿詩と一緒にやった。天国旅行の田澤寿詩。脱自己満足。

寿詩にdemoを送りつけ、この音が出過ぎている、ここはこうした方がいい、ここはグッドだと話し合った。できれば同じ場所で一緒にやりたかったが、なぜか俺は今奈良にいるのでそれはまたいつか。

奴はかなり耳が肥えていた。俺なんかとは比較できないほど色々なものを聴いて来ている。結果的に、最初のdemoから何倍にも良い音にすることができた。

 

 

以下、曲ごとに一言

 

 

1. 誰も知らない

是枝裕和作品「誰も知らない」を観た後にスススッと作った。本当にいい映画だ。柳楽優弥すごい。

 

2. アマロ

「行こうぜ、輝きを取り戻すために」という気持ちばかり。特に仕事がつらかった5月6月あたりは通勤の電車の中でずっとそういうことばかり考えていた。

 

3. ツインドール

子供の頃からずっと一緒だった人形のことを思い出してしまうヤバいジジイをモチーフに作った。

 

4. moonlight dancer

6年前くらいに作った曲を作り直した。山岳部の縦走で午前4時とかに稜線を歩いていた時の感情。

 

5. ハルハ河畔

ハルハ河畔とは、村上春樹ねじまき鳥クロニクル」のなかで、山本という軍人が生きたまま皮を剥がされ、間宮中尉が光に包まれた場所。

 

6. バーガンディ

1stアルバムの頃にできていたが、長らく無視されていた曲。

 

7. 17

寿詩と、もう一人親友と、高校の頃にミッシェリンというバンドを組んでいて、その時に作った曲に対する返答。その曲で、17歳の頃の俺は「遠い先で思い出せよ」と書いていたけども、忘れるわけないだろ!っていう感じ。結局ミッシェリンでその曲をやることはなかった。

 

💫

 

さて今作では、俺の孤独や憂鬱や妄想やノスタルジーや、なんかもう薄れかかっている青春や、未来への希望やなんやらこんやらを最大限抽出できた。だから、最大限受け取って気持ち悪くなってゲボ吐いてくれ!!!

 

 

Thank you!!